何かに『失敗』してしまったことで心に痛手を負ってしまい、そのせいで失敗が怖くて怖くて、身動きできなくなってしまうことがあります。
すると次からは、失敗しないように『安全でリスクが少ない選択』をしてしまうパターンに陥ってしまうことも。
例えば、投資をしている方ならば「安全でリスクが少ない方がいいんじゃない?」と思う方がほとんどかと思います。
でも、投資の話と、目標設定は違いますよね。
目標設定の場合、「リスクが少ない」ことと、「目標が小さい」ことの違いをはっきりさせておいた方がいいのかもしれません。
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「失敗しないこと」が人生の目標にすり替わる
リスクの少ない選択ばかりしない方がいい理由はたった一つ。
「リスクの少ない選択をしよう(失敗しないように)」ということばかりを念頭に置いて暮らしていると、それ自体が目標になってしまうからです。
いつの間にか目標がすり替わってしまうのです!!
例えば....
最初に「放課後に子供たちを預かって勉強したり遊んだりできる有意義な場を作ろう」という目標があったとします。でも、さまざまな規制に引っかかって、そのことでクレームが多発し、経営が危うくなった。また失敗すれば閉鎖に追い込まれてしまいます。
そこで、何か物事を決断する時に、クレームや法のダメ出しを受けないために、リスクが少ない選択を常に常にするようになりました。
リスクを避けて運営をし続けることが『目標』にすり替わったのです。
でも、本当は帰宅しても親がいない子供たちの勉強と遊びの場をよりよくすることが目標だったはず。
この目標をブレずに持っていれば、規制に引っかからないように資格を持った人を雇い入れたり、契約書を見直してクレームをもらう前に対応できたり、といった積極的に目標に向かって行動することができたはずです。
本当の目標を持ち続けていたら、改善点が自然に見えてくるものですよね。
でも、「失敗しないこと」が人生の目標にすり替わってきてしまったら、よりよくするためのGoodアイディアが降りてこないのではないでしょうか!?
なぜなら、それは、本当の目標ではないからです。
失敗しないことが目標になっている場合は、失敗しない方法に関するアイディアしか降りてこなくなる可能性が高くなりますね。
自分らしく気まま生活!
小さな目標を持つことは、失敗回避の目標ではない
「小さな目標」は、たまたま手に届きそうな身近なことを目標にしているに過ぎません。小さくても前へ向かって力が働きます。
それに対して、失敗しないことが目標になっていた場合は、後ろ向きなフォースが生まれます。
当然のことながら、前へ向かう力が働いた方が、後ろ向きな力より、生きるための活力に溢れることが想像できますよね。
だから、「目標」は、どんなに小さくても前に向かう積極性のあるものを常に持っていたいのです。
「失敗しないようにする」が目標になってしまうと、体力や気力がだんだん削ぎ取られて元気がなくなってくるかもしれません。
その人によって巻き尺が違うのだから
大きい目標の「大きい」というのが何を指しているのか?は、人によってまったく違うでしょう。
それと同じで小さい目標の「小さい」も何をもってそういうのか?は人によりけりです。
「来年の夏休みは家族4人みんなでハワイ旅行に行く」という目標があったとしたら、それを聞いた「世界から戦争を無くすこと」が目標であるBさんは、「え?そんな小さい目標しかないの?」と思うかもしれません。
でも、昨年リストラに遭い休みなく夫婦でバイトせざるを得なくなった人が聞いたら、「家族でハワイなんて大きな夢を持ってて、羨ましいです」というコメントが出てくるかもしれません。
他人の目標が大きい小さいという判断は、一人一人違う巻き尺を持っているため、正しく計測するのは不可能ですよね。
自分にとって前向きで積極性がある目標ならば、なんだっていいのです!!「失敗しない」が目標になってさえいなければなんでもあり!!ではないでしょうか!?
「今月中にゼッタイあの話題の店でパンケーキ食べる」
「来年は黄色いバラをいっぱい咲かせる」
大小に関わらず内容はなんであれ、その人が本心から達成したいと思っている “前向きで積極性のある目標” をもっていれば、元気の源になります。
平常心で受け止める
そもそも「失敗というものなど存在しない」と思ってる人の世界では、「失敗」というものは存在してないんですよね。
優れたリーダーたちも、「失敗とは、ただの経験の一つに過ぎない」と語り続けてきました。
上手くいったことに対しても平常心で受け止め、失敗したことに対しても平常心で受け止める。
どちらも経験として、自分の血となり肉となる。
そう捉えることができたなら、目標を取り違えて「失敗しないこと」が目標になったりすることがなくなるのでは!?と思っています。そうなりたいです。
あなたはどう思いますか!?