昨日の記事、『透明な飲み物は、「悪く思われたくない病」に効くのか!?』の最後の方で、人目を気にしすぎる性質を変えたい場合は、どうすればいいのか?について書きました。
このことについて質問をいただいたので、お答えします。
ご質問の内容は.....
<<移転しました>>
【Q】
「一般的には、悪い習慣をやめるにはポジティブシンキングとか、ポジティブな言葉を言いなさいといわれています。
でも、この記事では、どうしてネガティブな行為をしてる自分について、言葉に表すことを勧めているのでしょうか?教えてください。」
では、早速お答えしていきますね。
(外部リンク)
にほんブログ村テーマ『断捨離でゆとり生活』
「問題」と「自分」を混ぜこぜにしない
何かをやめたい場合、やめたいことではなく「やりたいこと(ポジティブな面)」にフォーカスすることは正論です。
ただし、やめようと思っただけですぐやめられたら、人生こんなに楽なことはありません....よね?そう簡単にはいきません。
そこで、脳の働きを利用するのです。
やめたい習慣(手放したいこと)をやめるには、少し離れた場所からそのこと(問題)を眺めてみる必要があるのです。
『自分』と『問題』との距離をとる感じです。
ちょうど、トップの写真の中の男性が遠くの雲を眺めているような、広く遠い視点です。雲の中に入ってジタバタしているだけでは、解決策も何も思いつきません。
でも、ちょっと離れたところから客観的に見ていると、そのうち「次にどうしたいか?」が見えてくるんです!
無理矢理に「このような行為をやめよう」とするのではなくて、自然に自分で「あ、こういう自分になりたいな」という望みが浮かんでくるのです。
この自然な意識の変化を引き起こすには、昨日の記事でお伝えしたように、客観的に自分の行為を眺めて実況中継してみるのです。
昨日の例では、コンビニで透明な飲み物を手にとったとき、「ジブンは、恐怖を感じてるよね」とか、「どう思われてるか気にし過ぎてるよねジブン!」と、微笑みながら呟くように実況中継しましょうと書きました。
このように力を抜いてゆるゆるで実況中継していると、意識の中で『自分』と『問題』との間に距離感がでてきます。
そして、離れたところから眺めている意識が芽生えてきます。
言霊とかアファメーションの類の話ではありません。
これは、脳の機能を活かして、「こんな自分をやめて、次にこうなりたい」のひらめきが降りてくるように仕向けているのです。
ありえない夢を空想しているだけでは行動できない
ドイツ人の心理学者であるエッティンゲン教授は、20年間に渡って研究してきた成果を発表しています。 「過去の経験とかけ離れたポジティブな願望や夢は、人が実生活で行動を起こす意欲と能力に影響するのかどうか?」の研究です。
簡単にいうと、「ありえない夢を空想しているだけで、ちゃんと行動して、願望が実現化するのかどうか?」の研究ですね。
20年を経た結論は、ポジティブな空想とか願いは、人生をよくするための『行動』をするモチベーションにはならない、ということでした。
では、どうしたらいいのでしょうか!?
本当にやりたいことや好きなことが、ひらめく
エッティンゲン教授が推奨している夢や目標を現実化させる方法は、2ステップ方式です。
Step①「その願望について考える」
Step②「現状について(願望達成の妨害になる事など)考える」
まだ目に見えてない未来のことを空想したあと→すぐに続けて『現実』をみるのです。
そうすることで、エネルギーが生じて、それらのギャップのすり合わせをしだすのです。エッティンゲン教授はこの方法を推奨しておられます。
ですが、このシンプルな2ステップをできない人がいるのです。自分の願望や望みが何か?を知らない人は想像以上に多いもの。
「自分の好きなことがわからない」
「何がしたいのかまだ見えない」
という方は、そもそもStep①ができません。ということは、何もできないということになりますよね!?それでは困ってしまいます...
そこで、Step1ができるようになるまで、「やめたい習慣なのにまたやってしてしまった自分の実況中継を微笑みながらする」を行うのです。
やっているうちに、自分と問題を切り離して見れるようになり、やがて自分の願望(次にこれがしたい、しよう)がわかってくるのです。
ここまできたら、エッティング博士の方式でStep1からやっていくことができるようになります。
やめたい習慣・問題点を客観視すると物事が好転する
トップでご紹介した【質問】への答えは、
「次にどうしたいかの望みが浮かんでくる(ひらめく)ように、問題と自分自身を引き離して客観視する」ためです。
現状を言葉に表すことは、嘘偽りがない本当のことを語っているにすぎません。なので、悪影響はありません。
むしろ、問題点を見ないために、現状を無視している方が有害です。それだけでなく、ポジティブな言葉で問題点を覆い隠してしまうことも不利益をもたらします。
どうぞ安心して、ゆるゆる実況中継からスタートしてみてくださいね。
🐰ダイエット中の人
🐰タバコをやめたい人
🐰すぐ怒る癖をやめたい人
🐰◯◯を考えることをやめたい人
🐰思ったことを行動に移したい人
などに、お勧めです!!
ダイエット中の人なら、ついチョコレートに手が伸びてしまった時などに、「ジブンは、恐怖を感じてるよね(痩せる恐怖)」とか、「どう思われてるか気にし過ぎてるよねジブン!(痩せてないと人から認められないetc.)」と、微笑みながら実況中継してみてください。
やがて堂々巡りから抜け出して、客観的に問題点を見つめられるようになり、次のステップに進んでいくことでしょう。