先日、あるイベント会場で仕事をしていたのですが、その時に使っていた部屋の向かい側の部屋で、断捨離の創設者である「やましたひでこ」さんがセミナーをなさっているのが見えました。
そのオフィスビルは中央が吹き抜けになっているので、対局にある部屋が少し離れていますが、見えるのです。
飲み物のコーナーやお手洗いで、参加者の人たちと一緒になりました。参加者のほとんどが女性だったようですが、皆さんなんとなく雰囲気が似ていらっしゃるんですよね。
凛とした佇まい
スッキリした雰囲気
やましたひでこさんのような感じです。
断捨離のセミナーに参加される方というのは、真摯に人生と向き合っている方なんだろうなと想像していました。
<<移転しました>>
ぬるま湯に浸かっているような中途半端な片付け
最初からやましたひでこさんに出会えた人はラッキーでしたね。
きっと、持ち物と向き合うマインドやその哲学をしっかり理解した上で、片付けに取り組んでいらっしゃるのではと思います。
私の場合は違いました。
初めて「いらないガラクタは全て処分すべし」と習ったのは、風水マスターのようなインテリアコーディネーターさんからでした。
その時に学んだ「捨て方のコツ」というのは、モノを3つに分けていく手法でした。
①「捨てるモノの箱」
②「迷ってるモノの箱」
③「とっておくモノの箱」
この3つの箱を用意します。モノを一つ一つ吟味して、これら3つのうちどれかに振り分けていくのです。
まずは、①の箱の中に入っているモノを全て断捨離します。
③の箱に入れたモノはとっておくモノなので、タンスや棚など定位置にしまいます。
3週間ぐらいたったら、②の箱の中に入っている「どちらつかずのモノ・迷っているモノ」を出してきて、また一つ一つ「これは私にとって必要ですか?」と、自らに問いながら吟味していきます。
このメソッドをしばらくやってみて、この方法では断捨離の『断』ができてない状態に陥るのではないか?ということに気づきました。
②の箱を設置することで、自分に甘えが出てしまうのです。
きっぱりと自分のモノやコトに向き合って、ズバッと切り捨てたりを「しなくっていいんだよ」ということになるからです。
そのうちに、②番と書かれた段ボール箱が家のあちらこちらに増えていってしまいかねません。
このやり方だと、部屋をスッキリさせることもできないし、人生を片付けることもできないのではないでしょうか。
本物の片付けとは!?
「絶対にこれは捨てない!」をとっておくこと。
「絶対にこれは捨てない!」をとっておくことが、本物の片付け。そう気づきました。
本来は、②番の箱などいらないはずです。
自分にとって「絶対捨てない」大切なモノだけをとっておくための、①番の箱に入れるモノたちとだけ、一緒に暮らしたいものです。
「どっちつかずの迷うモノ」を、箱に入れてとっておくメゾットをしばらく試してみて失敗した体験から、このように考えるようになりました。
断捨離してスッキリした雰囲気の人になるには
どっちつかずの迷っているモノは捨てること。
要するに、②番の箱に入れたものは即座に捨てる、ということになります。
①番(捨てる)と②番(迷ってる)は、同等のカテゴリーだということです。
このことが府に落とせたら、お買い物の時も同じようなメンタリティーを働かせることができるのではないかと思うのです。
欲しいのか?欲しくないのか?迷っているなら、それは “いらない” ということであり、「買わない」を選択すべきなのかもしれません。
この基準にしたがって断捨離を習慣づける
気持ちいい心でいるために、定期的に身の回りのモノやコトを整理するようにしています。
とはいえ、なんとなく「そろそろかな」と気づいた時にやるぐらいの頻度です。
きちんと習慣化できたらいいなと思います。
片付けるとは、「絶対にこれは捨てない!」というモノを選び抜く作業。たった一つのこの基準にしたがって、それ以外のモノの断捨離をすすめてゆく。
これには正解・不正解があるわけではなく、鍛錬していって「そう決心できるマインド」をつくっていくことが大切なのですよね。
その先にあるものは...選び抜く「目」が培われるというご褒美。そう信じています。