「喋っているだけで疲れてしまう相手」って、いませんか!?
できることなら、そんな人との会話は避けたいけれど、仕事上や立場上どうしても喋らなくてはならない、というシチュエーションもあります。
疲れてしまう相手と、どうしても会話しなくてはならないとき、疲労しないためのとっておきの『対策』があったらいいですよね!?
<<移転しました>>
自分の立場を利用して、目下の者や部下に対して、文句や小言をダラダラと言い続ける人がいます。
それから、友達と一緒のときに心に溜まった毒を吐き続ける人もいます。
どちらのケースも、聴いてる側にとっては好ましくないコミュニケーションですよね。会話してるだけで疲労困憊してしまいます。
少し前に「エネルギーを吸い取られる」話題について、記事にしたことがありますが、今回はこういった疲労感にまつわる「その他の理由」(原因)と、解決方法について取り上げたいと思います。
先輩からの非難や嫉妬で疲れてた、と思ったら...?
20代の頃、中年女性の同僚から「アナタなんでこんな細いの、私なんて...」という話を、会うたびにされたことがありました。
その度に「またかよ....」と、心の中で舌打ちしていたことを覚えています。
「痩せてるのは毎日ヨガしてるからなんだよ!」
「こっちはちゃんと努力してんだよ!」
「不公平だ、と文句を言われる筋合いはない!」
「そう思うなら、自分も努力しろよ!」
そんなことを頭の中で繰り返し言っておりました。
その先輩とお喋りするたびに、実際に言い返せないストレスからか、めちゃくちゃ疲労していました。
その当時は、この疲れの原因は「自己肯定感の低い先輩のせいだ!」と思っていたんです。
でも、実は違っていたのです!!!
先輩のせいではなくて、なんと、自分のせいだったんです!!!
なぜ人としゃべると疲れるのか
実は、先輩のダラダラ愚痴のせいで疲れていたのではなく、自分が吐いたネガティブで攻撃的な言葉(頭の中の独り言)で疲れていたのです!
言うなれば、自分で自分の『毒』をくらっていた、ってことですね。
あなたも私の様に、人のお喋りを聞いている最中に、頭の中で次々と「言葉」や「思い」が浮かんでくること、ありますか?
言葉がどんどん思い浮かんでしまうのは、情報をインプットすると、アウトプットが自然に湧き出てくる、無意識の反応なのですよね。
「何かの情報が脳に入ってくると、刺激を受けて自分の中から自分の語りたいことが湧き出てくる」
ということです。
過去記事でも、「相手の話に反応して、反射的に自分の話をかぶせてしまう」ことを話題にしたことがありました。↓
自分が疲れない為のコミュニケーション対策は
例えば、誰かの愚痴や泣き言を聴き続けていると疲れます。
頭の中では、「どうやって助けてあげようかしら」とか「いつまで話してるのかしら」などと独り言を思い浮かべたりします。
その頭の中の独り言が疲れの原因ということですね。
ずーっと怒りをぶつけてくる上司だったら、頭の中で自分も怒り返していたり、「なんて嫌味ったらしい...」と考えたりして、疲れます。
そんなことにならないための一番いい解決策は、『自分自身がニュートラルな意識状態でいる』こと。
いちいち頭の中で独り言を言ったり怒ったり感情的になったりしないということです。
何も意見しない、反応しない。
「そうなんですね...」と、そのままを聞いているだけの状態でいるのです。
意識的に『聞く』と書いてみました。
しっかりと人の話に耳を傾ける場合は『聴く』の方の漢字を使いますよね。
話すと疲れる相手と会話しなくてはならない場合は、どちらかというと『聞く』の方の感覚でいた方が疲労せずにすむのです。
そのまま「そうなんだね」が、最大の解決策
疲れなくするためには、自分の中から溢れ出てくる感情や思考を脇に置いておけばいいだけだったのです。
「そうなんだね...」
と、相手の話を『そのまま』受け取れば(聞けば)、コミュニケーションで疲れなくてすむのですね。
「話し」だけを、聞く。
それは、自分が疲労困憊しなくてすむだけではありません。
相手から「この人は聴き上手だな」とか、「ちゃんと自分の話を聴いてくれてるんだな」という風に受け止めてもらえるのです。
自分の中から湧き上がってくる言葉や思考をとめて、「そうなんだね」とただ聞いている。
そうすれば、相手が話している最中に、自分の話をかぶせたりすることもありません。
無用のアドバイスをして、相手を怒らせてしまうこともありません。
なんだか大変なんだね
会話すると疲れてしまう相手と話すときは、何も考えず、ジャッジせず、ただただ『相手の話し(だけ)を聞く』ことが大切です。
この聞き方をすると、疲れません。
それだけではなく、相手からいい聴き手だなと感じてもらえます。
まさに一石二鳥ですね。
それでも、「どうしてもネガティブな想いが浮かんでしまう」という場合は、どうしたらいいでしょうか?
「この人もなんだか大変なんだな...」と、自動的に思うようにしてみてください。
最後の「...」が大切な部分です。それ以上は踏み込んで憶測しない。そこで思考を終わりにするのです。
自動的にそう思うようあらかじめ決めてあれば、その他の感情や批判などが浮かんできにくくなります。
自らの「毒」に、うっかりやられないようにしたいものです。
気持ちいい心でいることで、気持ちいいコミュニケーションにつながっていくのですね。