「片付けを終わらせる」という言葉を初めて聞いたとき、単に片付けという動作を表すものではなく、何か、もっと深い意味があるのでは?と感じました。
Netflixのオリジナルシリーズで、片付けコンサルタントの近藤麻理恵(こんまり)さんによるストーリーが始まり、米国で大ヒットしています。
いま再び、世界中でこんまりさんの「ときめき片付けブーム」が巻き起こっているのです。
私自身も、こんまりさんの本で人生が良い方向へとシフトしていった一人。他の国の人々も、同じように心豊かな毎日へとシフトしているのだな〜と思うと、心から嬉しく思います。
<<移転しました>>
2015年に本の売上ランキングで全米1位を獲得した、こんまりさんの片付け本『The life-changing magic of tidying up(人生がときめく魔法の片付け)』は、2019年1月1日にNetflix動画配信がスタートした後、なんと!再び全米の本売上ベストテン入りしてしまいました。
そのくらい、 Netflixのこんまりお片づけシリーズが多くの人の共感をよんでいる、ということですね。
YouTubeでは「KONDOしています!」「Konmari Method(こんまり流)で片付けてます」などと、部屋の片付けをする様子を動画で配信する人が後を絶ちません。
「KONDOする」とは、自分自身のときめきに従ってモノを選別し、お家を片付けることを言い表す、アメリカ生まれの新しい言葉です。新語(造語)まで誕生するとは、すごい影響力ですね。
なんと、こんまりさんのモノマネやパロディー動画まで生まれてます!(後半で紹介しますね)
Netflixのお片づけwith近藤麻理恵の内容
Netflixでは、1つのシーズンが8話から構成されています。8つの家族のお片づけを、こんまりさんがサポートしていく8つの物語です。
家族メンバー1人1人が心に「Spark Joy(ときめき)」を取り戻してゆき、片付け終わったお家がハッピネスで溢れていく様子は、見ている者に共感と感動をもたらします。
【1話】『幼児と一緒にお片づけ』
小さな子供がいる共働きのストレスを抱える若い夫婦が家を片付けて幸せに。「家事を減らし心に余裕をもって夫婦の時間がもっとほしい」
【2話】『理想の引退生活』
大量のモノが捨てられなかった夫婦が老後の新しい暮らしをスタートさせる。「家が広いから置きっぱなしでモノにちゃんと向き合ってこなかった」
【3話】『ダウンサイズ』
郊外の大きな家から都会の小さな家に引っ越した子供2人と夫婦がシンプル生活を手に入れる。「家の片付けは人生を片付けること子供達にも教えたい」
【4話】『哀しみからときめきへ』
愛する夫を亡くした未亡人の一人暮らしの大きな家を人生ごと片付ける。「スッキリした暮らしを手に入れていっぱい旅をしたいの」
【5話】『社会人らしい空間作り』
大学を卒業してまもない若いゲイカップルの家をスッキリ片付けてお互いの家族を招待する。「家は僕らの関係を表すものだから真剣に取り組みたいんだ」
【6話】『ガラクタとの決別』
3人目の赤ちゃんを迎えられる片付いた家にしたい夫婦と2人の子供たち。「大量のモノが人生を防御してる!私たちの未来にふさわしい家にしたいの」
【7話】『赤ちゃん誕生に向けて』
もうすぐ1人目の男の子の赤ちゃんが生まれる夫婦。ベイビーが生まれる前に収集物を片付け子供部屋を作りたい。「理想の未来を手に入れたいから、ときめきを大事にしたい」
【8話】『2人の個性(と物)の融合』
2匹の犬と1匹の猫と暮らすレズビアンカップルの家。2人が同じやり方で片付けをするようになって生活が楽になった。「ようこそ!って雰囲気の家にしたい、ライフスタイルを変えたいの」
我が家は、以前Netflixを退会していたのですが、Instagramでこんまりさんのお片づけシリーズが始まると知って、再び Netflixの契約をしました。
お片づけの方法はいつも同じ。フィロソフィーは変わりません。
だけど、一人一人の人間は違うから、「片付け物語」も1つとして同じものがないのです。
シーズン2も早く見たいな〜と心まちにしています。
パロディーが出たら一流の証拠
欧米ではすでに『お片づけのグル』という地位を獲得しているこんまりさん。
Netflixこんまりシリーズのヒットで、なんと、ユーチューバーによるパロディーの動画まで出回り始めました。
コロッケさんの美川憲一、渡辺直美さんのビヨンセ。パロディーが出始めたらそれは、一流の仲間入りしたということでもありますよね。
YouTubeに登場したのは、近藤ではなく『今度 麻理恵』Marie Condoです(笑。通訳の飯田さん役はEda(笑。
動画が可笑しくて大笑いしてしまいました。
が.....
実はこれ、真髄をついた内容になってるんですよね。こんまりさんが話してないところを伝えている、という要素も持ち合わせているのです。
「片付けは場所別や部屋別にするものではない」とこんまりさんは言います。
「カテゴリ別」に片付けていくのがこんまりメソッドです。
⑴洋服や靴
⑵本や紙もの
⑶小物
⑷思い出の品
このパロディー版では、⑸つ目のお片づけカテゴリーについて片付けをしていく、というシチュエーション。
⑸People〜人
人間関係を片付けるレッスンになっています。職場のボスや同僚をときめかないから捨てていくというブラックジョークです。
これはお笑いなので超ブラックですが、こんまり流の片付けを終わらせると、家の中に保持しているモノだけではなく、身の回りの環境や人生そのものも片付けられるような力が身についていきます。
だから、人間関係をも片付けられる自分へと成長していくのは本当のことでしょう。
ただの笑えるパロディーなんですが、ちょっと的をいてるなというところもあるのです。
世界中のメディアに掲載されて話題に
Netflixこんまり片付けシリーズが始まった後の人々の反響が、海外の有名メディアで一斉に報じられていました。
【CNN】
こんまりフィーバーで洋服や物の寄付が大増加!嬉しい悲鳴をあげているショップや古着屋の話題も。
edition.cnn.com
【NewsWeek】
Netflix動画にエグゼクティブ・プロデゥーサーとして名前が出てるこんまりさんご主人(米国法人KonMari Media Inc.社長でありマネージャー)写真あり。
www.newsweek.com
【ABCニュース】
Netflixで紹介されているこんまり流お片づけの真髄6つを説明。アメリカ人レポーターが、たたみ片をみせる映像も。
【BBC】
Netflixの中で本を捨てる様子に心がザワつく人も出てきました。批判する人は実際にこんまりメソットを実行したことない人のみです。
【CBC】
カナダでも Netflix配信後にときめきクレージーになって片付けまくる人が増加しているようです。
ここでは紹介しきれないほど、いろんな国の主流メディアに取り上げられていました。
どの国でも寄付や古着屋、そして慈善団体によって運営されているスリフトショップ(Thrift Shop)に、洋服やいらないモノを持ち込む人が殺到していると報道されています。
誰かにとって「ときめかない物」も、他の人にとっては必要なモノ大事なモノになるのですよね。
自己イメージを高める環境づくりで人生に成功する
家の片付けを通じて、人生を片付けていくという『自己啓発』を教えてくれているのが、こんまりさんです。
だから、こんまり流で家を片付けた人は、どんなことであれ自分の身の回りの環境を片づけていく術が身についていきます。
『人付き合い』『お金』『仕事』『子育て』
人生のあらゆる側面で自分自身の心に問いかけながら、物事を決断してゆけるようになります。
自分の心が選んだことなら、それは本人にとって正真正銘の『正解』なのです。だから成功に繋がるのです。
この片付け法は、自己イメージを高める「環境」づくりそのもの。
「選択できる心」を育んでいける片付け、もっともっと世の中に広がっていって欲しいです。